幻の賢者【盾の勇者の成り上がり】 (ページ6)

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5話ページ6

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『だってさ、尚文。君はどんな奴隷がほしい？』

尚「その前にA、何で俺をここに連れてきた。」

『だって奴隷は今の尚文にとって最適な仲間でしょう？主人の言うことを従順に聞いて、仮に裏切りたくても出来ない。それが奴隷。君が求めているものにピッタリじゃないか、裏切られる心配のない、信頼のおける仲間。でしょ？』

尚「！…そうか、なら、いくつか見せてもらおうか。」

「貴方は良いお客様になってくれそうですね…どうぞこちらです。」

そう奴隷商人に案内され、奴隷たちを見て回ることにした。

尚「人間じゃないのもいるぞ。」

「一応、人の分類に入ります。」

尚「詳しく教えてくれ、俺はこの世界に疎いんでね。」

「亜人は人間に似た外見ですが人とは異なる部位を持つ人種の総称、主に召使いや肉体労働に使われます。
獣人とは亜人の獣度合いが強い者の、呼び名です。護衛や、獣人同士を戦わせる賭け事に使われますなぁ。」

尚「なるほど、カテゴリーはで同じ訳か。」

『そうだよ。ちなみに、俺も一応亜人の部類だよ？』

尚「そうなのか…？人と変わりないように見えるが…」

『外見はね。でも寿命は人間よりも圧倒的に長い。あと内に秘められた魔力量も。俺と似たような人達を俺は見た事がないから、自分が何に分類されるのか知らないんだけどね。』

尚「、そうだったのか。」

そんな話をしていると、少し離れたところから子供の咳き込む声が聞こえてきた。
尚文はそれに反応して、そちらの方へ向かっていく。俺はそれで気が付いた。今の声はラフタリア。尚文が買う奴
隷だ。

「お客様。こちらが当店おすすめの奴隷です」

そう言って奴隷商は杖で1つの奴隷を指す。
Lvは尚文より圧倒的に高く、値段も、今の尚文には到底出せないような金額。

尚「買えないのをわかっていちばん高いのを見せているな。」

「えぇ、貴方はいずれ、お得意様になるお方。目を養って頂かねばこちらも困ります故。」

『商売上手な人だねぇ、君は。』

「お褒めに預かり光栄でございます。
さて、1番の商品は見てもらいました。お客様はどのような奴隷がお好きですか？」

尚「安くて言うことを聞くヤツがいい。」

『なら…亜人だね。戦闘とか肉体労働向きではなくなるけれど…』

尚「戦力が欲しければ育てればいいだけだ。」

「はは、面白い返答ですな。人を信じておりません。」

尚「奴隷は人じゃないんだろ？ものを育てるなら盾と変わらない。」

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