9話 ページ10
ダテさんの料理を食べ終わった後、私たちは
歓楽街に向かっていました。
昼に見た街の景色とは違い、色とりどりのネオンが
きらきらと光っています。
「昼の街並みも綺麗だけど、夜も素敵ですわ」
つい、うっとりと感動してしまいました。
「子供には少し早い場所だけどね」
サクマさんが運転しながら私にそう言いました。
「私は子供じゃないです！」
「サクマの言う通りだ。仕事じゃなかったら絶対つれていかないぞ」
お兄様は私を子供扱いしています。
ですが、心配していただけるのは嬉しいです。
「まぁ、、刺激が多い場所だからな。Aちゃんの教育上良くないね。」
ダテさんがそう言うと、お兄様とサクマさんはうんうんと頷いていました。
「純潔可憐でピュアピュアなAちゃんをずっと見ておきたいんだ」
サクマさんがよくわからない事を口ずさんでいます。
悪人とはいえ、人を殺めたりしてるから全然ピュアじゃないです。
ピュアとは程遠いと思います。
「所でさ、ヒカルはAちゃんに好きな人できたらどうするの？」
「へ？？」
ダテさんがいきなりお兄様にとんでもない質問しました。
私は驚いて変な声が出てしまいました。
「俺より強いやつだったら付き合うのを許すかな」
「ヒカルより強い人か、、波乱になりそうでおもしろいね。」
いつか出会える殿方、申し訳ありません。
生きて帰れなくなってしまいます。
今のところ、お兄様が1番好きなので問題ないんです。
おそらく、、
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作者名：ゆい | 作成日時：2022年3月17日 19時
