最強の力 シンラside ページ34
ぱちぱち、ゆらゆら
地面にかげろうが立つ
Aさんと距離があるにも関わらず真夏のような暑さが肌にまとわりつく
バーンズ大隊長との手合わせの時とはまるで違う
灼熱の炎
赤い炎で出来た錫杖を手先で器用に操る姿はまるで__
環「炎の神、みたいだ…」
怒っているのだろうか
誰よりも優しく、愛に溢れている人が
『レッカくん』
星「星ぃぃいぃ…」
『僕はね君のことを信じていたよ』
面の隙間から顔が除く
普段は聖女のような微笑みが、無くなる
狐の面に亀裂が入る
『善良な市民に、子供たちに手をかけるなんて…落胆したよ
その身をもって死んだ人を想え』
星「星☆拳突き!!」
『以火救火
レッカの拳を簡単に受け交わし、炎の錫杖がレッカの体を貫通する
およそ数秒、錫杖が通った場所が爆発する
血を吐いて倒れていくレッカ
あっという間だった
有り得ない程の熱量、それでもあの人は俺たちが居ることを考慮していた
まるで太陽そのもののようだ
倒れたレッカを悲しそうに見つめるAさん
言っていた
第1の中隊長の三人の面倒をよく見ていたと
教え子が罪を犯したとわかった時、どんな気持ちだったんだろうか
俺には、理解できないけど
それは辛いことだと思う
『あぁ…面に亀裂が入ってしまったな』
笑いながらそう言い、俺の怪我の様子を見ているAさん
顔は笑っているけど、なんだか狐面は泣いているようだった
星「せっかく適合者の子供をみつけたんだ
伝導者のために逃がさねぇぜ、うおおおおおおお!!」
『弱くしすぎたか…君も懲りないね』
また眉を下げる
レッカに向かおうとするAさんの服の袖を引き、前に出る
この人が泣きそうな顔をするのはどうしても耐えられねぇ
『シンラくん…?』
森「俺はもう大丈夫です!Aさんは子供たちをお願いしてもいいですか?」
『…そうか、ありがとう』
助けに来たのに何も出来なくてすまないね、と笑う
俺は、貴方が来てくれただけで嬉しかったんです
だから、そんな顔をしないでください
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門神(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!今後も頑張って行こうと思います!! (2020年5月28日 1時) (レス) id: 170f584af4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続き楽しみしています!応援しています! (2020年5月28日 1時) (レス) id: a6228b64bd (このIDを非表示/違反報告)
門神(プロフ) - 未羽さん» ありがとうございます!Twitterもフォローさせて頂きました! (2020年5月25日 13時) (レス) id: 170f584af4 (このIDを非表示/違反報告)
未羽(プロフ) - 更新待ってます!!あとTwitterもフォローするので、うちのもフォローしてくれると嬉しいです! (2020年5月25日 12時) (レス) id: c79f5e12a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:門神 | 作成日時:2020年5月23日 3時