悪魔の少年 ページ3
酒屋の修理を終えればおじさんがいちご大福をだしてくれた
僕が苺好きなのを覚えていたようだ
周りの餅の甘さと苺の甘酸っぱさがちょうど良い
隣に座る少年も美味しそうに大福を頬張っていた
『それでどう言った要件かな?』
「アッ、そうだった…
俺、森羅 日下部って言います!」
『ふふ、それはさっき聞いたなぁ』
「っ〜…!それはいいとして!
Aさんに力を貸してほしいんです!」
訳を聞いてみれば、それは少し長いお話だった
とぉっても簡潔に纏めてしまえば
死んだと思っていた弟が実は生きている事
特殊消防隊は何かを隠しているという事
しかしまだ新設の第8には力が足りない、それ故にかつて特殊消防隊にいた僕を偶々見つけたので助力を要請しに来た、という事だ
これでも身は隠していたし、どこから僕がここにいることを知ったかは知らないけれど、いたいけな少年の願いを断ることなど…
けれど消防隊に戻れない理由もある
どうしたものか…
「取り敢えず、来て貰えるだけでもいいんです!お願いします!!」
勢いのある子
見離せないのは脳裏に置いてきてしまった“あの子”がチラついてしまうためだろう
1年経ってもまだ慣れないな
少し前まで僕がしていた困ったように下げられた眉
今度は目の前の少年がしていた
『まぁ仕方ないし、いいよ
ただし答えは今日出すことはしないよ
…寂しがり屋な同居人がいるんでね』
「!!ありがとうございます!」
ご案内します!と意気揚々と歩き出す
若いっていいなぁなんておじさん臭いことを考えていた
あれ、第8ってここからどのくらいだっけ?
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門神(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!今後も頑張って行こうと思います!! (2020年5月28日 1時) (レス) id: 170f584af4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続き楽しみしています!応援しています! (2020年5月28日 1時) (レス) id: a6228b64bd (このIDを非表示/違反報告)
門神(プロフ) - 未羽さん» ありがとうございます!Twitterもフォローさせて頂きました! (2020年5月25日 13時) (レス) id: 170f584af4 (このIDを非表示/違反報告)
未羽(プロフ) - 更新待ってます!!あとTwitterもフォローするので、うちのもフォローしてくれると嬉しいです! (2020年5月25日 12時) (レス) id: c79f5e12a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:門神 | 作成日時:2020年5月23日 3時