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師匠 ページ26

師匠の部屋はこざっぱりとしていて、本の匂いがしていた
部屋に着いた途端放り投げられる
勝手に連れてきたのに扱いが雑…


バ「…8年前にお前が消えて以来か…久しいな」

『ふふ、本当に久しぶりに師匠の顔を見ましたよ』

バ「馬鹿者、こっちがどれだけ心配したと思ってる」


大きな手が頬を引っ張る
痛い痛い
師匠の顔、優しい顔をしている


『ッ…』

バ「何、泣いている」

『う゛ぅ〜〜〜ッ』

バ「…ほらこっちに来なさい」


師匠に抱き締められる
暖かくて、生きている音がする
大きな背中にしがみつく

年甲斐もなく涙を流した
その間、師匠はただ静かに頭を撫でていてくれた
五分くらいだろうか、落ち着いてくると今度は羞恥心が溢れてくる

師匠を見上げて、また胸に顔を埋める
あぁ〜もう30手前なのにこんなに泣くなんて…


『今のは忘れてください』

バ「無理な話だな、こら目を擦るな

…何があったかは無理には聞かんさ、だが危険なことはするな

お前は私の唯一の宝なのだ」


頬に優しく触れる熱
師匠の髭が擽ったい


『師匠擽ったいです』


バ「8年も待ったんだ、暫くは好きにさせて欲しいものだな

…それにしても成長したな
なんと言うか…


色気がでたな」


『いろ…?そんな感じ僕はしないけど…』


色気が出るってなんだろ…
師匠みたいな大人おぶ大人みたいな…?

よく分かんないけど師匠が言うなら僕も多少は大人に近づいたってことだよね
それは嬉しいかも


バ「第8には今年入ったんだろう、その前は誰と住んでいたんだ」

『52くん…今はジョーカーって言った方がいいね、彼と一緒に住んでましたよ』

バ「…襲われてないか」

『?はい』


久しぶりに会った師匠と話をする
幼い頃もこうやって師匠の膝の上に乗って、本を読んでもらっていた

訓練は辛かったけど出来たことを褒めてもらえるのが何より嬉しかった


…昔に戻ったようで胸が暖かくなった

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門神(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!今後も頑張って行こうと思います!! (2020年5月28日 1時) (レス) id: 170f584af4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続き楽しみしています!応援しています! (2020年5月28日 1時) (レス) id: a6228b64bd (このIDを非表示/違反報告)
門神(プロフ) - 未羽さん» ありがとうございます!Twitterもフォローさせて頂きました! (2020年5月25日 13時) (レス) id: 170f584af4 (このIDを非表示/違反報告)
未羽(プロフ) - 更新待ってます!!あとTwitterもフォローするので、うちのもフォローしてくれると嬉しいです! (2020年5月25日 12時) (レス) id: c79f5e12a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:門神 | 作成日時:2020年5月23日 3時

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