君とみる未来2 (ページ22)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:40,084 hit

22 ページ22

Aside

あれから1年の時が過ぎた

あの日から僚は毎日のように部屋に通っていた

最初はそれが嫌で嫌で

冷たくあしらったり部屋にいれなかったり

それでも僚は毎日のように訪ねてきた

だらしない生活を送る私を

本気で怒り、そしてなだめてくれた

目黒君の事を思い出してヒステリックになる私を

ただ黙って抱きしめ「ごめん」その言葉を繰り返した

そのおかげもあって1年たった今では

前と変わらない生活を送ることが出来るようなった

そんな時だった

また彼と再会したのは

その時の私は以前働いていた店を離れ

系列の男性服メインのお店の店長に抜擢されたばかりだった

「、、、撮影ですか、、、」

そう言うと本社の人間が嬉しそうな顔で

企画の説明をする

本「それでね、メンバー1人1人に合う服を選んで

もちろんその後にスタイルの説明をするから

松永さんも動画に出ることになるけど、、、

でもブランドをアピールするチャンスだし

店の売り上げにも相当影響出ると思うよ」

そう言い企画書を見せてくる

本「じゃあ、そう言うことだから一週間後よろしくね」

断る事もできないような速さで説明し

ニコッと笑って帰っていった

どうしよう、、、

目黒君もいるんだよね、、、

そう思っても断る権利は私にはない

私の事なんてもう覚えてないよね

その一方で

まだ覚えていてくれてるかな

そんな期待も浮かんでくる