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僚side
はぁぁぁぁ
少し肌寒くなってきた夜空を見上げる
あれからAには会っていない
俺のことをあんなにも強く拒否する
Aを見たのは初めてだった
付き合っていた頃なぜ大事に出来なかったのか
あいつを泣かせてばかりいたのか
今更そんな後悔をしたってもう遅い
このまま離れた方がAは幸せになれるだろう
そんな事は十分分かっていた
そんな事を考えながら家に着くと
小さな後ろ姿が見えた
「綾、、、」
綾「僚ちゃん、、、僚ちゃんの事
忘れられないよ、、、」
そう言って抱きついてくる綾
以前の俺ならすぐに抱きしめ返していただろう
「帰れよ。俺、1番大事なものにきずいたんだ」
そう言って体を引き剥がす
綾「、、、なんであの女なのよ、、、
めめといい思いして僚ちゃんまでとって
何しても動じないあの態度、むかつく」
そう言ってハッとする綾
「お前、Aになんかした？」
怒りをあらわにして綾に詰め寄る
綾「あいつが悪いのよ！！全部全部
綾からとるから！！」
綾に全てを言わせ走り出す
バンッ
そう大きな音をたてて開けたドアの向こうには
最後に入った時とはまるで違う
荒れまくった部屋
その隅で疲れ切った顔で眠る愛しい人
思わず手をのばし髪を撫でる
A「、、、、目黒、、、君？」
寝ぼけているのだろうかそう呟いた彼女は
また目を閉じ眠りについた
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作者名：yui | 作成日時：2020年3月16日 19時
