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目黒side
少しのニヤつきを抑えながら
控え室への道を歩いた
思い出すのは落とし物をしたと言う女の子
あの子はライブ中に見つけた子に違いない
なぜだかそう確信していた
キラキラした目でライブを見ていたあの顔
驚きと戸惑いで焦っている顔
その二つのギャップに笑いがこぼれる
ジャニーズに入ったあの日から
恋愛はしないと決めていた
ファンの子を傷つけてはいけない
尊敬する滝沢君の言葉をずっと守ってきた
もちろん今も恋愛なんてする気持ちはない
だけどやっぱり興味はあるもので
雑誌のインタビューで答えた理想や
メンバーと恋話した話をラジオでされて
匂わせと言われることもあった
だけどそれでもいい
アイドルは夢を見させるのが仕事だから
俺の話す一言一言で自分が彼女の立場で
想像してみてもいいじゃない？
そんな考えから匂わせと叩かれても
あまり気にはしていなかった
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作者名：yui | 作成日時：2020年3月16日 3時
