お隣のお兄さん

番外:ミニョン ページ46

「じゃあ明日旅立つミニョニのさよなら会を始めまーーーーす」

明日、日本へ行く俺のためにみんなが集まってくれた。

だけど何ヶ月くらいだからここまでしてくれるなんて思いもしなかったから本当に嬉しい。


隣ではさっきまで泣きそうだったソノが何かを企んでいるような目をしている。

前に座っているダニエルは何か伝えたそうにもじもじしている。

「ニエラ、何かあった？？？」

「ヒョン…本当に言わなくていいんですか？」

ダニエルは、君との事をよく気にかけている。
好きなのかなって思っている。


だけどそれは自分も一緒だった。




人生の中で女の子と関わる事もなかったけどあの子はすごい自分に関わってきた。

でも関わる時間なんてとても短かった。

だけど大きくなった君に気づいた時はびっくりした。

中々言い出せなくて、また昔みたいに仲良くできるような年でもないし。


そんなことを考えていると
よく君のことを考えるようになっていた。


日本で旅行中の君に会えた時は
とても嬉しいかった

大会でぶつかった時は
びっくりした

一緒にご飯食べたのは
とても楽しかった


まだ少ない思い出だけど、十分に沢山のものをもらったよ。

正直、好きっていう感情がわからなかったからこれが好きなのかもはっきり分からない。

だけどこの気持ちに当てはまるのは好きって気持ちだと思う。


今日は雨の日、空港でそんなことを考えていた。

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