甘党イエロー。 (ページ40)

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Aside

次の日が休みだったこともあって、その日は照の家に泊まらせてもらった。

いい大人が2人きりで寝具の上。

ただ、おでこにキスを落とされただけで、それ以上のことはしなかった。

魅力があるとかないとかじゃなくて、照なりの配慮。

お風呂も貸してもらって、照のダボダボのトレーナーも借りて照の前に現れると

照「それ、やばいわ……すげえドキドキする。」

ほらって、膝の上に座らされ照の胸元に耳を当てられる。

「バクバクだね。」

気がつけばそのまま寝具の上で密着して寝落ちていた。

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こんなに落ち着いて眠れたのは何年ぶりだろうか。

朝起きれば時刻はまだ7時。

隣にはずっと気になって仕方がなかったガタイのいい、甘党な彼で私は彼のことをあまり知らない。

それでも昨夜恋人同士になったのは事実。

長いこと恋愛をしていなかった私にとってはその瞬間がとてもむず痒いもので、でもどこか心地のいいものだった。

ガサゴソ動いたのに気が付いたのか、可愛い可愛い寝顔の彼が眉間に皺を寄せながら目を開けようとする。

照「んー……はよ……」

「ふふ……おはよう」

子供みたいにしかめっ面してるのが可愛くて、頭を撫でる。

私が知らない照が沢山あっても、これから私しか知らない照が見れればいいかななんて思う。

照「んーーーー……」

ギュッと力強く抱きしめられてそのまま私の胸元に顔を埋める。

「照、今日仕事は？」

照「んー……」

枕元に置いてあったスマホに手をやり、予定を確認し始めると

照「夕方頃雑誌の撮影だけだから……甘えたい……」

なんて言い出すから可愛くて。

私は甘い物、苦手だけど

こういう甘いものはいいのかも。

「照って甘えん坊なんだね」

ふふっと笑ってみせると恥ずかしそうにそっぽを向かれる。

照「っるせ…」