甘党イエロー。 (ページ38)

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Aside

照「期待しちゃうよ……」

えっ……

何に期待するの？

私だって期待しちゃうよ……

ただ、車の中で会話を終えたくなくて聞こえないふりをした。

気づけば照の家に到着していた

照「着いたよ。」

「うん。運転ありがとう。」

ん。という返事と共に歩き出す照に置いていかれないよう着いていく。

厳重にされたオートロックを抜けてエレベーターへと乗り込み、部屋まで案内される。

ｶﾞﾁｬﾘ

照「どうぞ、なんもないけど」

「お邪魔します。」

そう言って靴を脱いだ。

照「適当に腰掛けといて」

頷いてから、大きめのソファの端にちょこんと座る。

しばらくすると照が戻ってきて

照「なんでそんな端に座ってんの」

そう言って隣に腰かける。

照の一言一言にドキドキしている自分がいて

ジャニーズって事実知ってしまったからもう会えないとか言われるかもしれないのに。

悲しくなってくる。

照「あのさ、A」

沈黙を切り開く照の声。

聞きたくない言葉じゃないことをただ祈るしか出来なかった。