甘党イエロー。 (ページ32)

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照side

それから数日して、たわいも無い話をメッセージでやり取りしながら、時々お店に行ったりしていた。

初めはあんなにも堅苦しい敬語を使ってたのも、同い年であることが分かってからメッセージを機に、タメ口へと変わり

苗字呼びも嫌だなって思ってお互い下の名前で呼び合う仲にまでなった。

そんなある日、Aからまた一通のメッセージが届いた。

Aねぇ、照ってジャニーズなの……?

仲良くなったからこそ、フランクに話しかけてくれるその言葉が、俺には重たく感じた。

自分から言っていれば気持ちは楽だったかもしれない。

俺はジャニーズの岩本照としてでは無く、ただの人間としての岩本照としてAには見てもらいたくて、ずっと隠していた。

忘れていた、初めてAに会った時に居た新人のアルバイトの子の表情を。

あれは、俺を知っているからだったんだ。

何れはバレる事だった、話す予定ではいた。

ジャニーズだと、仲良く出来ない?

そう返して、少し落ち込んだ。