甘党イエロー。 (ページ29)

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照side

振り入れや振り付けの1式のレッスン後のさらにシャワーを浴びて帰る用意をした後、連絡先を交換したはいいものの一言もメッセージを送れていないことをふと思い出した。

夜分にすみません。岩本照です。

なんて送っていいのかわかんねえし、とりあえず毎日名前名乗るって言ったしいいかという気持ちで送ってみたはいいものの、返事が来るか心待ちにしている自分がいて、学生かよ……と思ってしまう。

恥ずかしい。

向「照にぃなんでそんなニヤニヤしとんの？」

佐「ホントじゃん！！！！チョコでも食べた？？？」

死ぬほどにやにやしながら美味しそうなネタと言わんばかりに近づいてくるヤツら

「さっき机に置いといたマドレーヌ食っただけだわ」

ラ「それほんと美味しいよね！！！」

「だろ？？？？今度みんなでカフェ行こーな」

誤魔化せたか？

おい、深澤。こっち見て笑うな。

声を殺して笑うな。

宮「ふっかが壊れたんだけど」

渡「そんなんいつもの事だろ」

深「おいやめろ！！」

いつも通りのそんな会話をしてると目黒が後ろから近づいてきた。

目「岩本くんマドレーヌさっき食べてなかったじゃないですか」

「うっせーよ」

笑いながらはぐらかすと、目黒に「今度絶対教えてくださいよ」と笑って言われてしまった。

目黒すぐ勘づくんだよなー。

「じゃあ、おつかれ」

そのままの勢いで、トレーニングがてら家に帰ることにした。