甘党イエロー。 (ページ13)

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Aside

照「ご馳走様でした！」

__カランコロン……__

レジを捌いている途中、180越えの先程の大柄な方が割と大きめな声でそうご退店されると

「ありがとうございました～またお待ちしております～」

そういつも通り返す。

最後まで全然顔見えなかったな。

有名人とか？？？笑笑

レジをしながらそんなことを考える。
ここのバイト先は都内のスタジオとかからもそんなに遠くないこともあり、芸能関係者の方もお客様として来店されることが少ない訳では無い。
可能性はゼロじゃない。

岩本さんねぇ……

また、名前を聞かれたことを思い出す。

新人「Aさんありがとうございます……レジ助けて貰って……」

少しぼーっとしながらレジをしてたのか気づいたら列は捌けていて、新人ちゃんが声をかけてくれる

「いいよいいよ！てか、ちゃんと呼んでくれてありがとうね！レジちゃんと出来てたよ！」

そう言うと嬉しそうな顔する小柄な彼女は自分にはない可愛さを備えていて、可愛くていいな、と思い
胸にしまう。

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夕方のピークが過ぎてからはお客様の入りは少なくなり、閉店作業をしながらの営業で、店内には私と店長のみ。

店長「あと1時間だねえ」

クローズまであと1時間。

「今日なんかめっちゃ長く感じるや……」

店長とは歳が近く、2人の時はいつもこんな感じ

店長「今日口説かれたの結局誰だったの？」

「だから、口説かれてないって笑岩本さんって方で、ただ、私の笑顔がいいなって思って名前聞いてくれたらしいです(笑)」

店長「でも、気がなかったら名前聞かなくない？？？」

確かに。なんと思ってない人には名前聞かないよなあ。

「私そろそろ独り身卒業できますかね？？？？？」

なんて、笑いかけると

店長「だといいね(笑)」

笑って返す。

今日はなんだか濃い1日だったなあ。