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家の前に着くと
ともやは「じゃあね」と言った。




"じゃあ(また週末のライブで)ね"



だと理解するのに少し時間がかかった。





「当日迎えに来てくれるんだよね？」

「うん、昼前ぐらいになると思う」




ありがとう、と呟くと
今日はありがと、と低い声がした。


背中を向けて歩き出すともやを見つめる。





ほんとに帰っちゃうんだ。

ライブが近いバンドマンは
案外こうなのかもしれない。

冷たくされてると感じるだけで、
実際は本業が気がかりなだけかもしれない。





そう思ってないと
不安で押しつぶされそうだ。



私の一方通行な想いじゃないよね

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作者名：Diana | 作成日時：2019年2月11日 14時

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