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ちょこちょこと小走りで先を急ぐA。
後ろ姿からもワクワクが伝わってくる。
「これ可愛い！」
手に取った白いロンT。
自分に当てて見せてくれた。
「どうこれ」
「そんなん死ぬほど持ってんじゃん」
「そーだよね、一緒になっちゃうよね」
名残惜しそうに畳んで棚に戻した。
悩んでるAの頬はどんどん膨らんでく。
小さい子供みたいで愛らしかった。
「他の店も見てみよ」
そう手首を掴むと抵抗せずについてくる。
ほっそい手首は折れそうで怖い。
「手繋いで平気かな、私叩かれない？」
俺の背中に話しかけるAは心配そうにそう言った。
「一応変装してるしバレないよ」
「変装って帽子だけじゃん」
あはは、とAの笑い声を聞く。
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作者名：Diana | 作成日時：2019年2月11日 14時
