Your story (ページ18)

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ちゃんと撮れてるかにっちくんに確認してもらってる間は、久しぶりに緊張した。

あんな頑張って撮影してたのに。
私のせいで撮れてなかったら。

「うん！ちょーいい感じ！」

丸々したにっちくんの手がOKサインを出してくれた。

「おー、よかった！」

「Aちゃん暑かったでしょ、日陰入ってな」

俺はここ片付けしとくから。

にっちくんが気を利かせてくれて、
暑さでやられてしまいそうだった私は
ともやがいる日陰へ向かった。

公園の端にある大きな木の下。

「おつかれさま」

横になったともやに声をかけた。

「Aもおつかれ、ずっとカメラ回してんの暑かったっしょ」

「大変だったけど楽しかったよ」

滝のように汗をかいてる彼を見る。

私の彼氏はやっぱりかっこいい。

「千葉と小柳さんが飲みもん買い行ってくれてるから」

「そうなんだ、ありがたいなあ」

木陰で2人。

今日やっと2人きりになれた。