4話 ページ7
昨日は凛に送って貰って別れ際に
凛の新しい携帯番号とメールアドレスを
教えてもらった。
凛 「なにかあったらすぐ連絡しろよ」
なんて言われた。凛は相変わらずだな
でもそんな小さいことが嬉しくて。
そんなことを思いながら、眠りについていた。
そしてこれから鮫柄での生活がより
楽しみになったんだ。凛がいるおかげで。
そしてあっという間に季節が変わり変わり
私たちは2年生に。
2年生になってからはいろいろあった。
ハルたちは、岩鳶で水泳部を作って
凛は水泳部に入った。
そしてまた凛とハルは勝負をして。
お互いが、絶望したり支えられて立ち直ったり。
でも凛はハルたちと泳いでいる時が
1番楽しそうだった。輝いていた。
そんな凛を見ていて少し羨ましかった。
喘息の発作が出てからは水泳をやってない。
軽く水に入ることはあっても、昔みたいに
本気で泳ぐことはなかった。
そんな中で食堂で……
凛 「なぁ、美咲は水泳部入んねぇのか?」
美咲 「うぇっ!?なんで!?」
凛 「だって大学の行先決まってんだろ?なら…
多少はやっとかねぇと身体訛っちまうぞ?」
美咲 「あー。そうだね!まぁ考えとくよ」
凛 「まぁ、女子が居なくて心配ならマネでもいいしな」
美咲 「そっか…その手があったか…!」
凛 「お前なぁ…笑」
美咲 「えへへ笑 すっかりその事忘れてた笑」
凛 「まぁ、美咲がマネしてくれんなら俺も
楽だしな。お前はよく見てるから」
美咲 「凛がそう言ってくれるなら入るよ、水泳部」
凛 「そうか。なら午後の授業終わったらプール来いよ」
なんて凛に言われたからマネージャーくらいなら…
とか思って決めてしまった……
まぁ、泳ぐ訳じゃないしいいか…。
部活終わったあとなら水に入れるかもだし。
泳ぎたくないと言えば嘘になる。
ほんとは泳ぎたい。けどあまり長く
水に入っていると喘息が酷くなる。
それが怖いんだ。
だからたまに1人で市の温水プール完備の
ところでは泳いでいた。温水なら大丈夫だから。
そうして午後の授業が終わって、一旦寮に戻ってから
ジャージと水泳一式を持ってプールに向かった。
プールサイドで凛と部長が話をしていた。
話が終わるまで待つか…なんて思ってたら
凛がこちらに気づいて、こっちに向かってきた。
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作者名:遊玻 | 作成日時:2022年2月5日 20時