20話 ページ28
親にメールを入れた数日後、
返信が来た。
今までほとんど返信なんてなかったのに。
メールの内容を見るのが少し怖かった。
でも今後のために前を向こうと決めた。
だから、メールを開いた。
返信相手は父からだった。
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From 父
本文
久しぶりだな。
そうか。松岡くんとオーストラリアに行くのか。
お前が決めたことだ。最後まで諦めるなよ。
応援している。頑張れよ。
なにかあれば連絡してくるといい。
お金は振り込んでおく。松岡くんにも
よろしく伝えてくれ。
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そう来ていた。
私は思ってもみなかった。
外でそんなメールを見た私は泣いていた。
そんなとき凛が駆け寄って来た。
凛 「おい!どうした?!なんかあったのか?!」
美咲 「凛っ……、ううん、たいしたことじゃっ……」
凛 「たいしたことってッ…お前泣いてんじゃねえかッ
なにがあった?言ってみろ」
美咲 「父さんから……返信が来たんだ………」
そう言いながら携帯のメール画面を見せた。
凛 「えッ……ってこれ………」
凛は画面を見て驚いていた。
凛 「美咲……良かったな」
美咲 「りっ…ん…」
また泣きそうになっていたら凛に抱きしめられていた。
美咲 「っ…………うぅっ…凛っ……凛っ………」
凛 「良かったな。父さんに認められて…なあ、美咲…?」
凛に呼ばれた私は涙を拭いて凛を見上げた。
凛 「オーストラリアの出発前に両親のとこに行かねえか…?」
美咲 「えっっ………?」
凛 「親父さんに会いに行こう。無理にとは言わねえ。ただ……
お前を連れて行くのは俺だ。話がしてえ。」
美咲 「分かった…。行こう。」
凛 「いいのか…?」
凛が会いたいと言ったんだ。行こうと決めた。
凛のために、これからのために。
そして父に会いに行く連絡を入れて
数日後……………………
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作者名:遊玻 | 作成日時:2022年2月5日 20時