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１話 ページ2
高校１年生の夏、親から離れることを決めた。
あんな家うんざりだったからだ。
親と上手くいかず家にいることも少なかった。
弟だけが可愛がられ私は放置。
なにかあればお金だけはくれていた。
家に帰らないときは親にメールだけ入れていた。
その後はいつもハルかまこちゃんの家に
泊まっていた。それが当たり前だった。
ハルの両親は家にいることは年に１〜２回。
まこちゃんの家は両親も事情を知っているので
良くしてくれている。
こんな家だったら良かったのに………
なんて昔はよく思ってた。
中学はハルたちと同じ中学でいつも水泳をしていた。
高校はハルたちと同じ中学にしようと
思った矢先、喘息の発作で倒れた。
岩鳶高校でもよかったけどやっぱり
水泳がしたくて少し離れた鮫柄高校に
行くことにした。
ハルたちには心配されたけど…笑
別に会えない訳ではないから。
「凛……今頃、なにしてるかな……」
オーストラリアに行ってからメールはしていた。
だげど途中から連絡が途絶えた。
高校１年の秋前、鮫柄の転入手続きが終わり
いよいよ来週から登校だ…
これからは１人でのんびり暮らせる…
それがなにより嬉しかった。
「あんな家二度と……」
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作者名：遊玻 | 作成日時：2022年2月5日 20時
