【ヒロアカ】媒介者。【文スト】 (ページ15)

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「残念だったなぁ...脳無はショック吸収と超再生を与えた対オールマイト用の改造人間さ」

『改造人間ねェ...』

ンな胸糞悪ィ。
マフィアでもそんな物は作ってなかったのに。

『知性は残ってるのか...賭けにでも出るか』

「無駄だよ、そいつには効かない」

どうだかな。

『芥川君連れてきたってことは私の事でもなんか聞いた？』

「いーや、なーんにも？」

嘘だ。長年人間を見てきたから此奴が悪戯で嘘をついているのがわかる。

『ヘェ、なーんにも、ねェ...』

「本当さ、本当。脳無、やっちまえ」

『...嗚呼、此奴邪魔だなァ...』

殴りかかってくる脳無を避けて対策を考える。

考え事をしていたのが良くなかったのか。

脳無の拳が目の前に迫る。

『...やっべぇ』

咄嗟に殴られる瞬間に後ろを飛んだがそれでも壁に打ち付けられる。

『...ゴホッ、骨折れたかなァ...』

幸い煙で此方の姿は見られていない。

之なら君死給事勿使っても大丈夫だろう。

『あーっ、異能力、【君死給事勿】』

体を治療してから脳無の方を見ると。

「少しでもへし折って帰ろう!!」

敵が蛙吹の顔に手を伸ばしている様が見える。

『護衛、しなくちゃなァ...』

異能力、【月下獸】

咄嗟に足だけ虎化させて脚力で跳ぶ。

『手ぇ、離せ』

「チッ……ホントかっこいいぜ、イレイザーヘッド」

彼奴の手の先に私の腕を掴ませる。

...心配なかったようだ、相澤先生が居たから。

「相澤、先生」

怯えたように呟く蛙吹の声が聞こえた。

一種のトラウマになるのだろうか。

『なァ、脳無っつったか？此方来いよ』

煽ると相澤先生を離して殴りかかってくる。

嗚呼、その単純さが使える。

『なァ、言葉を理解できるンだったら分かるよな？』

＿＿＿＿お前じゃァ私を殺せない

脳無が、怯えたように攻撃を止める。

「あいつ、脳無を止めやがった...！俺の！脳無を！ああ欲しいなぁ...そうだ持って帰ろう！」

狂ったような様子にヒッ...と声をもらした奴等が後ろにいる。

...人手が足りねぇなァ...何時になったら教師陣はくるんだ。

敦君、は無理か。B組に居るから顔を覚えられたら無理。

だったら、1番早いのは＿＿＿＿

「もう大丈夫、私が来た」

オールマイトだ。