【ヒロアカ】媒介者。【文スト】 (ページ14)

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「"個性"を消せる。

素敵だけど、なんてことないね。

圧倒的な力の前では、つまりただの"無個性"だもの」

莫迦にしたような主犯の声が聞こえる。

嗚呼、苛苛する。

此方は昔の話を覆されてさぞかし兇悪な顔をしているのだろう。

『...相澤先生殺られてんだ』

「徳田さん！無事だったの！」

「ケロ、怪我はあるのかしら」

『お陰様でこの通り無事だ、怪我は...まァ普通』

『雑魚は悉く先生に殺られたみたいだけど先生が之程苦戦するって事はあの...彼奴、名前何』

「えっと...脳無って呼んでた」

『脳無は特別強いって事だね、改造人間の類かもなァ』

「徳田お前こえぇよ...」

『その台詞は前にも聞いたな。却説、如何するか...』

護衛の立場としてはこの3人には直ぐ逃げてもらいたい。
此の儘脳無や主犯格に拐われても困る。

『蛙吹緑谷峰田、今直ぐ入口の方で13号先生の方に。確か麗日とか居たからそこで防衛戦に』

「...梅雨ちゃんと呼んで。貴方はどうするの？」

『...呼び捨てなら。私は彼奴止めるよ、少なくともこの中では私が1番攻撃系だから』

「っでも！相澤先生でも歯が立たなかったじゃないか！君が行くのは危ない！」

『だからといって目の前で骨折されても困るンだよ。重力操作なら触れれば動けないくらいの重力かけて終わりだ』

まァ護衛だから此処で働かないと給料貰えねェし。
年下の餓鬼をみすみす死なせるわけにもいかねェ。

『じゃァ行ってくるわ、私が飛び込んだら一斉に走れよ』

何か言いたそうな3人を残して4と呟く。

『3...2...1！』

緑谷達を蹴飛ばして、
後輩に似た黒い人型に飛び込んだ。