喧嘩 ページ20
「和は彼女が居るから、私ともうやめたいだけでしょ？そう言ったらいいじゃん？遠回しな言葉とかいらないからっ」
和「は？何言ってんの？彼女なんて、いるはずないでしょうがっ。振られたって言ったよね？」
「…もういいっ。」
和「よく、ないでしょうがっ。」
「彼女居るなら居るって言って…」
和「だーかーらー、いないって。」
「もういいーー。帰る。」
和「何？行かないの？」
「行かないっ。」
あなたは、ソファーから立ち上がって、俺に背を向けた。
和「あなたの大好きな雅紀くん居んのに？あーー、顔合わしちゃうと、泣いちゃうか？」
「泣かないよっ！！」
和「泣かないんだったら、行かない理由なんてないよね？」
「…。」
和「まださー話の途中でしょ？座りなさいよ。」
「解っ…た…ﾋｸｯ。」
和「お利口さん。」
あなたは目に涙をためながら、もう一度俺の横に座った。
「可愛い顔が台無しよ？」
俺は、あなたの瞳を手で拭った。
「可愛くないもん。」
和「そう？相当可愛いけどね？」
「あっ、可愛いで思い出した！！さっき…可愛い可愛い元カノが来てたよ。」
和「は？」
「は？じゃないって…荷物送りかえして欲しいって、、着払いで…」
和「ふーーーん。そうなんだ。何か言われた？」
「……言われたね。」
和「さっき言ってた訳わかんない事？俺に彼女が居るとか…」
「…」
和「そうなんでしょ？」
「だったら何？」
和「一応嫉妬してくれてると取ったらいい？」
「…嫉妬じゃないよっ。」
和「ﾌﾌﾌ(笑)そうなのね。でもさーもしもだよ？俺に彼女が居るとするじゃん？で、私達の何かが変わる？変わんないよね？一応言っとくけど私、あなたとゲームやめる気ないからね？」
「私も…ない。。」
和「相葉さんと付き合っても俺とゲームしてくれんだ？」
「付き合うはずがないじゃん…」
和「何でよ？あの人あなたに告白するかもだよ？」
「…されても付き合わないもん。」
和「そんなに好きなのに？」
「だから、そんなに好きじゃないって。」
和「嘘つかないでよ。」
「ついてないから…」
和「もうーーいいや、行くよ？」
「行かな」
和「行くよ？ほら？立って。」
俺は立ち上がって、あなたの手首を掴んで自分に引き寄せて、腰に手を回した。
和「コロ？」
「ん？」
和「コロ？」
「もーー何よーー。」
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作者名：yuri
| 作成日時：2015年5月14日 13時
