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Side Yugo






カーテンをしゃっと開けると、手にガーグルベースンを抱えて俺に微笑みかけるジェシーがいた。


「ジェシー!?お前..」


「んへへ...だい、じょぶ..だとおもったんだけど...ぅ、、ぉえ..」


波打つ背をさする。細くて、骨骨しくて。


ジェシーが、どれだけ病気に苦しまされているのか痛いほどに伝わってきた。


「ん゛、..こ、ち...ごめ、..けほっげほ、」


「大丈夫大丈夫...ね?」

ぽたぽたとガーグルベースンの中に、吐瀉物と共に涙がジェシーの頬をつたって流れていった。


「はぁ..はぁっ、...んぅ...」


「まだ出そう?....容器、替えてもらおっか、」


何度も頬を膨らませて吐き気に耐える姿は痛々しい。

我慢でもしているのか、すっきりしない様子のジェシーにまだ吐きそうか聞くと、

コクっと頷いているようにも、横に振っているようにも見えてはっきりしなくて。



容器でも替えてもらおうと、ジェシーの口から外した瞬間だった。


「は....んぐっ、こ、ち..まって...ぅ、出る、」


「おっと!!危なかった...」


「ゔぇえ!!..げほげほ!、..ん゛、けほっ、おぇ゛」


俺と話したことで、我慢していた糸が切れたのか勢いよく吐き始めてしまったジェシー。


....こんなに我慢していたら、かなりキツかっただろうに。



俺は変わってやることも出来ない。
でもその辛さは何となくわかるから、ひたすらに声をかけて。

背中をさすって。


ジェシーがとにかく、「1人」って感じないように体温を分け合った。

・→← 星月夜



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名無し26615号(プロフ) - カスミソウを観覧したいのでパスワードを教えてください (11月21日 13時) (レス) id: e076ad06d9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 涙止まらないです。本当に素敵な作品をありがとうございます。 (11月11日 12時) (レス) @page41 id: a4ea728afa (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼん(プロフ) - 桜花さん» 桜花さん,しゃぼんと申します。お話の感想とてもとても嬉しいです。ふたりでこのお話を創った時間が一気に蘇りました。これからも何卒よろしくお願いします! (2021年10月23日 10時) (レス) id: 6ba1b619fe (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 桜花さん» 桜花さん ありがとうございます! 2人で丁寧に練ったお話だったので、そう言っていただけてとても嬉しいですし光栄です。これからも愛していただけたら...と!' (2021年10月22日 20時) (レス) id: a0ba54fd23 (このIDを非表示/違反報告)
桜花 - ボロッボロに泣いてしまいました。こんなに悲しいのに温かいお話を書いてくださって本当に有難うございました (2021年10月21日 20時) (レス) @page42 id: ae229e33a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかん・しゃぼん x他1人 | 作成日時:2021年5月29日 18時

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