先生、あのね (ページ10)

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あのね、ページ10

「ただいま
良い香りがするね」

「あ、東さんおかえりなさい」

「おかえりなさい」

「ただいま、カントクに臣
あれ、もしかしてAちゃんかな」

「ッ...！！」

オーブンを覗き込んでいたAちゃんは東さんを見るや否やサッと私の後ろに隠れ服を握ってきた
東さんを見るとかなりショックを受けていた様だ

こ、これは...うん...

「 Aちゃん初めまして
雪白東です、ボクのことは東って呼んで
これからよろしくね？」

Aちゃんは暫く東さんを見詰めると小さく頷き差し出されていた手( 正しくは人差し指 )を一瞬だけ触りまた私の後ろに引っ込んだ

焦らずゆっくり、かな

「お、焼けたみたいたぞ」

「パン...！！」

「こらこら、危ないぞ」

出来立てほやほやのくるみパン
Aちゃんはここに来た時より嬉しそうに頬を緩めていた
そして真剣に選別

選ばれたのはダントツで丸くふんわりとしたパン
それを私のところに持ってきて

「これ、紬くんにあげる...！」

そう言った

紬くん、好かれてるね羨ましいよ私も貰いたい切実に

1人感傷的( 違う )に浸って( 10分くらい )いるとAちゃんの姿が見当たらない
かくれn「カントク、シーッ」
東さんの顔が目の前に
指さす方向を見るとAちゃんがソファで眠っていた

( 後で紬に写真を )

( 東さんそれ絶対紬くんに締められますよ )

( ふふ、そこは僕に任せて安心して )

( 安心できない )

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一人称訂正しました