先生、あのね (ページ5)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:25,653 hit

あのね、ページ5

「監督、紬がいないよ」

「あぁ、紬くんは私の部屋にいるから大丈夫」

「 ...は？」

「こらこら真澄！！」

「真澄くん、部屋には行かないで」

「 .....チッ」

「みんなに話なすことがあるからちょっと聞いてね

暫くこの寮に住むことになった女の子、Aちゃんって言うんだけど
実は男の子が苦手で余り部屋から出たくないらしいの
みんな興味が湧くかもしれない
でもね、パニックを起こさない様になるべくそっとしてあげて

だからね真澄くん、いい？」

「 ...俺も監督の部屋がいい」

「我が儘言わないで
真澄くんが部屋に入ってもしAちゃんがパニック起こしたら責任取れる？」

「 ...... 」

「取れないでしょ？だからお願い」

「分かった」

「うん、よし！じゃあご飯食べよ！！
あ、臣くん2人のご飯持って行ってくるね
それから後でくるみパン作ろ！！」

「キッチンにラップしてあるから
くるみパン？分かった、材料調べてみる」

キッチンに入り2人分の夕飯が乗ったお盆を手に取り自分の部屋に向かう
驚かさない様にしっかりノックをして中に入った

「紬くん、Aちゃんお待たせ
はいこれ今日の晩ご飯」

「態々ありがとうございます」

「 ......いい、匂い」

「ふふ、たくさん食べてね
Aちゃんには後でくるみパン持ってくるね」

「！くるみぱん」

微かに瞳を輝かせたAちゃん
見てるこっちも分かるくらいくるみパンが好きらしい

かわいい