あのね、 ページ3
いづみ side
「 ただいま 」
「 おかえり、紬くん
その子が一昨日言ってた子かな? 」
「 はい、この子が西条Aちゃんです
Aちゃん、ここの総監督立花いづみさんだよ 」
Aちゃんと呼ばれた子は紬くんの背後に隠れ彼の服の裾をぎゅっと握り怯えていた
丸い大きなアクアブルーの瞳には不安が渦巻いていた
私は彼女と視線を合わせるように腰を屈めた
「 初めましてAちゃん、立花いづみです
気軽にいづみって呼んでね?
好きなものはカレー、Aちゃんの好きなもの知りたいな 」
「 ッ......ん...せん、せ 」
眉をぐっと下げ瞳に薄ら涙を浮かべるAちゃんは更に紬くんの後ろに隠れてしまった
そんな彼女を見た紬くんはしゃがみAちゃんの頭を撫でた
「 大丈夫、大丈夫だよAちゃん 」
「 ..ん...さ、西条...A、です...
好きな、もの、は.....くるみぱん 」
「 くるみパンか〜、今度臣くんと作ってみるね
それじゃあAちゃんは男子軍が帰ってこない内に私の部屋に行こっか
紬くんも付いてきてくれないかな 」
「 大丈夫です、Aちゃん行こっか 」
「 ...ん 」
相当警戒している彼女は当たりを見渡しながら紬くんと一緒に歩いてきた
何時か警戒心無くなればいいな
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天乃(あめの)(プロフ) - とても面白いです…!ひとついいですか?紬くんの一人称は俺だと思います… (2017年5月10日 1時) (レス) id: f983e0703b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめ | 作成日時:2017年5月5日 22時