長男を嫉妬させたい【続編】【竈門炭治郎】【現パロ】

5.匂い(炭治郎side) ページ5

俺はAに言っていない事がある。



それは、俺が鼻がよくきくことだ。




匂いで感情が分かるなんて言っても信じてもらえないだろうし、気持ち悪いと言われるのが怖かったからだ。




だから、この事は善逸や伊之助、義勇さんたちくらいしか知らない事実だ。




だが、鼻がききすぎるといい事ばかりでもない。




俺は居酒屋でバイトをしているため、接客をしているのだが…




女1｢お兄さん、イケメンですね！彼女とかいますかー？｣




この女性からは、なんだかトゲトゲした感情の匂いが伝わってくる。ここで俺がいますとハッキリ言えば、何をしでかすかわからない。




嘘を言うのはあまり好きではないが…




竈｢いや…いませんよ｣




あくまでも営業スマイルで。俺は嘘をつくのが下手くそだ。顔にすぐ出る。




だから、仕事だと割り切って営業スマイルに切り替えることによりなんとか誤魔化しているが、いつも上手くいくとは限らない。




女2｢え！マジですか！めっちゃイケメンなのに〜｣




女1｢よかったら連絡先交換しませんかぁ？｣




今回はうまくごまかせたようだった。けれども、正直A以外の女の人の連絡先なんてもらってもな…




竈｢すみません、お客様にはもっといい男性がいると思います｣




そう言い、会釈をしてさっさと逃げた。




はぁ…。




我｢なんだよ炭治郎。また逆ナンか？羨ましいなぁコノヤロー｣




竈｢全然嬉しくないぞ？忙しい時に声かけられたら特に困るし｣




我｢まぁお前、めちゃくちゃ可愛い彼女いるからそう思うだけで俺だったら即連絡先交換してるからな！！？？？｣




善逸は最近、俺と同じ居酒屋にバイトで入ってきた。お小遣い稼ぎがしたいからと仕事を探していたから俺が紹介した。




ギャーギャー騒いでいる善逸を相手にしていると、呼び出し音が聞こえたのでハンディを持って行こうとすると




女1｢お兄さーん。ねぇ、ダメなの？｣




先程の女性が俺の腕にまとわりついてきた。

6.嫉妬ときっかけ→←4.いつかきっと(錆兎side)・質問

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す