27.余裕が無い ページ27
シアターから出ると、先程とは打って変わって眩しくなり、少し目を瞑る。
竈「…別にいいんだ。
時透くんと出かけることは知っていたし。
だけど、くっつきすぎだとは思わなかったのか?」
気がするじゃない、かなーり怒っていらっしゃる。
そうは言われても、怖かったものは仕方ないし…。
そんな言い訳を考えていると
竈「俺は、長男だ」
『あ、うん、そうだね』
竈「好きな食べ物でも弟たちが欲しがったらわけてあげた」
『うん』
竈「下の子たちが遊んでいる間でも、俺は手伝いをした」
『そ、そうだね』
竈「善逸がわめいたら宥める。
伊之助が騒いだら落ち着かせる。
時透くんがAと出かけたいと言えば快く送り出す。
______________________だけど、あまり俺のAにベタベタされるのは許さない」
顔をぐいっと近づけられ、一瞬ドキッとした。
竈「おいで」
ここは人が多いからか、別の場所…、人通りの少ない場所まで連れていかれる。
『ちょっ、炭治郎、早い!』
そう言うと、振り返る炭治郎。
竈「仕方ないだろう。俺は今、余裕の欠片なんてないんだ」
そのまま壁際に追い込まれる。
ジリジリと、私が1歩下がれば1歩近づいてくる。
そして気づけば背中に硬い感触。壁だ。もう、逃げられない。壁からも、炭治郎の熱い眼差しからも。
竈「先に謝っておく。すまない」
それだけ一方的に言うと、私の返事を聞く前に口付けをしてきた。
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琴音 - めっちゃくっちゃ、キュンキュンしました。ありがとうございました🙇 (2022年2月5日 14時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 炭治郎愛してる。 (2020年12月15日 0時) (レス) id: 78f3d46834 (このIDを非表示/違反報告)
あず - 素晴らしい作品を最後まで読ませていただきました!私も三人の男の子を育てるママなので、お産の苦しさは痛いほどよくわかります(笑)新作、とっても楽しみにしていますね♪ (2020年11月12日 23時) (レス) id: 10e21233aa (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - ブドウ味のリンゴさん» コメントありがとうございます!中々更新は気分ですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです^^* (2020年11月7日 20時) (レス) id: e4cb92336a (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ味のリンゴ - 求めていたものでしたっっっ!! (2020年11月5日 23時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご飴 | 作成日時:2020年10月29日 11時