長男を嫉妬させたい【続編】【竈門炭治郎】【現パロ】

22.同じ場所？(炭治郎side) ページ22

時透兄弟の兄である、有一郎くんに誘われてショッピングモールに来た。




時透くんと呼ぶとどっちがどっちか分からなくなるので、兄の方は名前で呼んでいる。




有｢悪いな炭治郎。付き合わせて｣




竈｢いや、構わないよ！ちょうど俺も彼女へのプレゼントを買いたかったから！｣




有｢…ふっ。そうなのか。じゃあ今日はよろしくな｣





竈｢あぁ！｣





カップルや女の子のグループが多い中、男ふたりっていうのはなかなか目立つものだ。




時透くん(弟)は学校の後輩にあたるため、一応敬語をつかってくれているが、有一郎くんはタメ口だ。




俺は別にそういうことは気にしないタイプだから平気だし、むしろ有一郎くんは年の割に精神年齢が高いので同級生か先輩と喋っている気分だった。





そんなことより、有一郎が想いを寄せる人って誰なんだろう。





やっぱり大学の子だろうか。




俺たちは大学は違うが、バイトがきっかけで仲良くなった。今は有一郎くんは辞めてしまったが、彼がいた頃はバイトリーダーをしていたほど仕事ができる人だった。





有｢おっ、この店とかいいな｣




そこはアクセサリー専門のお店だった。




ペアリングやイヤリング、ピアスなど色々なものがある。どれもシンプルだが、そこがまたいい。




有｢ペアリングはよくあるけど、ピアスを片方ずつ付けるのもいいと思うんだよなぁ｣




うーん、と真剣に悩む姿を見ていると、本当にその人のことが好きなんだなぁとヒシヒシ伝わってくる。





有｢炭治郎なら、彼女にどのピアス…か、イヤリングを贈る？｣




竈｢そうだなぁ…俺なら……、ん？｣




有｢どうしたんだ？｣




竈｢…いや、なんでもない！｣




そう言いつつ、視線を気になる方へ向けると。




やはり、Aだ。




時透くんと買い物に行くと言っていた通り、2人で一緒にいる。それはいいのだが、まさか同じ所だったなんて。

23.隣の席(炭治郎side)→←21.プレゼント

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す