長男を振り向かせたい【竈門炭治郎】【現パロ】

３２．気まずい ページ32

なんで、さっき先輩は私にキスしたんだろう。




そんなことをボケーッと考えながら、みんなの練習を眺めていた。




我｢Aちゃん！スポドリちょーだい！｣




ひと段落ついた我妻先輩が駆け寄ってくる。




『はい、どーぞ！お疲れ様です』




我｢ねえその笑顔めちゃくちゃ可愛いんだけど！！！！！俺と付き合って！！！！！｣




嘴｢紋逸うるせぇ！！！お前はいっつもうるせぇ！！おいA！こいつにスポドリあげねぇーでいいから俺に寄越せ！｣




『はいはい、喧嘩しないでくださーい』




ここまではいつもの光景。だけど…




竈｢あっ、A、俺にも…｣

『どうぞ』




先輩の言葉に被せるようにして返事し、パッとスポドリを渡したらそそくさと離れていった。




いつもなら、ここで冗談を言ったり雑談したりするけど、さすがに今は気まずかった。




避けるようにして私は3人の元を去った。丁度向こうで休憩に入るしのぶさん達が見えたので、そちらにスポドリ配りに行くってことにしておこう。



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我｢…炭治郎、お前、なんかした？Aちゃんから困ってる音が聞こえるんだけど。しかもお前に対して｣




竈｢…あー。まぁ。ちょっとな｣




我｢全く。Aちゃんをあんまり困らせんなよ？てか、そんな調子で今日の飲み会大丈夫なのかよ？｣




竈｢大丈夫だ。そこでちゃんと謝るから｣




嘴｢炭治郎！お前Aいじめたのか！？あいつお前のこと避けてたぞ！｣




我｢うるさい伊之助！それ以上言うと炭治郎が傷付くって分かんないの！？｣




嘴｢うるせぇのはお前だ紋逸！｣




我｢きぃぃいいいい！なんで俺だけいつも名前間違えるんだよクソ野郎！｣




嘴｢クソ野郎じゃねぇ！嘴平伊之助様だ！｣




竈｢2人とも、いい加減にしろ！ほら、練習戻るぞ！｣

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