長男を振り向かせたい【竈門炭治郎】【現パロ】

４９．返事 ページ49

『嫌です』




竈｢…｣





私の言葉に炭治郎さんは絶句し、周りも少しざわつき始めた。




だけど、私はお構い無しに続ける。




『今まで私のこと散々振り回したのに最後は自分で決められないんですか？




…私のこと好きなら、自ら、その指輪をはめてください』




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炭治郎side




終わった。フラれた。




俺はそう思っていた。




だけど




『私のこと好きなら、自ら、その指輪をはめてください』




その言葉に、不覚にもビックリしてしまった。




A、それは、期待してもいいということか？




オレはなんの躊躇いもなく、小さい方のリングを手に取り、Aの右手をとって、指輪をはめた。




そこでもう一度、あの言葉を言う。




竈｢俺と、付き合ってください｣




指輪をはめた右手を自分の唇近くに持っていき、手の甲にキスを落とす。




すると、目の前に水滴が…いや、これは、彼女の涙だ。




『…はいっ、よころんで。こんな私で良ければ。こらから、よろしくお願いします』




目がうるうるとし、涙が頬を伝っていた。




その瞬間、周りの人達が立ち上がり、大きな拍手をしてくれた。




あぁ、俺はなんて幸せ者なんだろう。




この幸せが怖くなるほど、今は気持ちがフワフワしていた。

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