6年越しの恋の行方【3】 (ページ38)

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おまけ3 ページ38

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『帰りたくない。一緒いたい。』

「でも泊まる用意してきてない」

『んー』

「A準備してくる？うち泊まる？」

『いーの？』

「しゃーねーなー(笑)」

『自分だって一緒にいたいくせに〜(笑)』

一度Aの部屋に入って荷物を用意する。

キャリーケースを持ってくるから

さすがにバイクでそのどでかいキャリーは無理(笑)

そっかーって笑いながら

荷物をまとめて俺の家まで向かった。

ご飯を食べて終わってちょっとゆっくり。

「お風呂先入る？」

先に風呂から上がったAは髪の毛を

乾かし終えたところだった。

『使う？』

「つかう」

『乾かしてあげようか？』

「いいの？」

『どーぞー！』

ソファーに座ったAの前に座る。

グウォーッて音と一緒に

Aの細くて長い

そしてちょっと少し冷たい手が触れる。

耳とか首元にスッとちょっとだけ、

身体中の全神経がそこに集中して

髪の毛乾かしてもらうって思っていた以上に恥ずかしい。

『でーきた！』

髪を触ると心なしかいつもよりフワッと

してる気がする。

「ありがとう」

『映画見たくない？』

「いいけど、なんか見たいのあんの？」

　
『なんもないけど、なんかないの？』

　

サブスクをみながら結局Aがこれーって決めて

2人でソファーに座る。

あの時みたいに当たり前のようにAが

俺の肩に頭を乗せて俺は彼女の方に腕を回す。

ちらっと彼女を見れば真っ直ぐ

テレビを見ていて

失っていたあの日々が戻ってきたことを実感していた。

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