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「ごめん遅くなった」
大翔「いや今来たから」
とりあえずビールを頼んで乾杯。
飲まなきな話しきけるきがしねぇー
「最近どー？」
大翔「何が？」
「なにがって、お前もお前の周りも」
大翔「まーぼちぼち」
「なに？、話あんだろ」
結構聞きにくいことも
平気な顔して聞いてくる奴だから
相当、言い出しにくいらしい。
大翔が気にすることじゃないのに。
大翔「悪かった。」
「なにが？」
大翔「Aを呼んで」
「別にいいよ。俺が大翔でも呼んだと思うし」
大翔「Aと連絡とってる？」
「あれから何も」
大翔「一応大丈夫だったから」
「よかったじゃん」
大翔「ありがとう」
意識戻ったってことは
そっちと復縁したんかな。
大翔「連絡しねーの？」
「俺がしたところでだろ」
大翔「そんなことねーよ」
「会いたければ連絡してくんだろ」
大翔「いいのか。仮にAがあっちに行っても」
そんなこと言われたって
俺が決める問題じゃない。
そんなこと言ってくるってことは
まだより戻してないんか
でも最終Aがどっちを選ぶかだろ。
大翔「気持ちくらい伝えろよ。男だろ」
「言ったことあるよ。好きも付き合おうも」
大翔「マジでいつ？！」
「聞かない方がいんじゃない？」
大翔「恥ずかしがってねーで言えよ」
恥ずかしいとかじゃない。
言ったらなんか思うところが出てくんだろ。
大翔「言えってぇー」
「あの日、Aを病院に送る前
お前から電話あった時、ちょうどその話してた」
大翔「まじか…ごめん…あ…」
「いいよ別に」
何度もごめんって謝られるけど
別に誰かが悪いわけじゃない。
事故にあったのも
大翔が電話してきたのも
Aが行ったのも
別に誰かが悪いわけじゃなくて
ただタイミングが悪かっただけ。
この最近ずっとそう言い聞かせてきたんだ。
「いいよべつに、お前もそれ望んでんじゃねーの」
大翔がそう思ってるなんて思ってない。
忘れようと蓋をしかけた感情をこじ開けてくるから
つい、きついこといってしまって。
大翔「ちがっ！」
「9年間一緒にいたんだから元の位置に戻れば
全部丸くおさまるんじゃねーの」
「ごめん。いくわ」
大翔「まてよ！高地！」
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作者名：唯音
| 作成日時：2023年3月28日 16時
