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「もしもし」
大翔「ごめん。高地いま、忙しくて折り返す」
何度か鳴らしてやっと出た大翔
「今Aといるんだけど、なんかあったの?？」
『いかない！しらない！もう関係ない！』
「A！」
大翔「高地ごめん。Aの元彼が事故にあって
今搬送されてるとこで、あいつAのこと呼んでて
もう無理かもしれなくて、意識なくて、
ごめん。ごめん高地」
「病院の住所送っといて、連れてくから」
電話を切ってAの手を掴む
『優！私いかない！』
「時間ないから」
半ば無理やり車に押し込んだ。
『優、いかないって』
「なんでいかないの？」
『関係ないし、知らないしあんな人』
「会えなくなるかもよ。一生。」
『わかってる』
「じゃーいけよ。大切だった人だろ」
『でも今は優と…』
「なに？俺の心配してんの？」
告白した数分後ずっと心にいた元彼のもとへ
送るおれもどうかしてんのかも。
『ゆう』
「俺といた間もAの中にずっといただろ？
ちゃんと別れてねーからじゃない？
意識が戻らなきゃ最後まで見届けてこい
意識が戻ればちゃんと話して
そいつが俺か選べばいいよ。
気がすむまで、
こたえでるまで、何年でも待つから」
『むりだよ…てか、もう関係ないの好きじゃないし』
そんな話をしながらついた病院。
駐車場に車を止めて
大翔に連絡入れる。
優吾駐車場にはついた
「ついたよ」
『行かないって』
「降りろ。後悔するぞ。どっちにしても後悔する」
『しない。優といる』
「俺のために行ってくんね？」
『え』
「ずっとお前の中にいるそいつとちゃんと向き合ってきて」
「Aずっと逃げてるだろ。」
「このままお前の中にそいつが
ずっといると思うと一緒にいれない」
『………わかった』
「うん」
『優くん…』
「大丈夫だから。」
『優くん…ごめん…』
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作者名：唯音
| 作成日時：2023年3月28日 16時
