･ ページ4
・
「先輩……！あの、少しいいですか」
「……うん。いいよ？笑」
放課後、意を決して先輩の教室へ足を運ぶ
先輩は人気だから、わざわざ30分待ってから教室に行った
残っているのはソクジン先輩と他数名の男子
机の上には大量のラッピング袋
……今日で何個貰ったんだろう。何回告白されたんだろう
気が重くなるような事をわざわざ考えながら、人がいない所に先輩を連れてきた
「こ、これ、チョコレートです！
普段お世話になってるので作りました……」
「ありがとう。Aちゃん」
白黒のシンプルな箱に包まれたチョコレートを手渡す
その時に目が何秒間も合ってしまって、自分から目を逸らすと上からイケメンの代表みたいな笑みが降ってくる
「それだけ？」
「え？」
「うん？」
それだけって…
意地悪だ、先輩
「あ、えぇっと……」
「……うん、」
「その、なんて言うか、」
「うん、」
「……、す、すきです……」
何秒間の沈黙が何十分にも感じるのは私だけ？
変な汗が私を余計に焦らせる
「……あのさ、僕今日、いろんな人に告られたんだ」
「……はい｣
「でも全部断わった」
「……」
「Aちゃんに告白されなかったら自分で言うつもりだったよ」
「……え？」
俯いていた顔を上げる
そこには今までで1番カッコよく見えるソクジン先輩の姿
「……僕もだよ、Aちゃん」
「……」
「僕も、好き。Aちゃん大好き」
「な、何度も言わないでくださいっ……！」
「すきすきすきすき、！笑」
「っ……」
これが私と彼……ソクジニオッパと過ごした
初めてのバレンタインなのでした……
milk chocolate END
bitter chocolate【SUGA】→←milk chocolate 【JIN】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：。高嶺 | 作成日時：2019年2月15日 20時
