h i k a r i 【ymin♀】 (ページ7)

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～慧side～

涼「はい、慧」

慧「わぁ…美味しそう…！」

目の前に並べられた

色とりどりの、美味しそうな料理。

涼「口に合うかはわかんないけど。
俺、料理には自信あるんだ」

頬杖をついて

私を見る、涼介くん。

き、緊張する…っ

慧「い、いただきます…」

涼「どうぞ」

ﾊﾟｸｯ

一口だけ、口の中に運んだ。

慧「っ！？おいしい…！！」

驚いた。

こんなに美味しいご飯…初めて…

私のところのシェフより美味しいよ。

こんなに、優しくて、暖かなご飯…

ﾎﾟﾛｯ

涼「慧…？どうしたの…！」

慧「ふぇ…あ、れ…」

どうして…なんでだろう。

涙が…止まらない。

止まるどころか

溢れてくるばかり。

慧「ご、ごめんね。涼介く…」

涼介くん。

そう、名前を呼ぼうとしたとき

ぎゅっ

慧「…！？」

抱き締められた。

ふわっと香った

涼介くんの香り。

涼「…今まで辛かったね。
泣いて良いんだよ…？
泣いて、スッキリしよ。慧」

慧「りょ…ふ…あぁ…っ」

涼介くんの肩が濡れちゃうくらい

私は…泣いた。

誰かの前で、こんなに泣いたのは

久しぶり…。

涼介くんって…

慧「…優しいね…」

涼「ふふ…慧だけには、ね」

安心する…

涼介くんは

家族よりも…幼馴染よりも。