h i k a r i 【ymin♀】 (ページ4)

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～慧side～

山田くんに連れられて

歩いた。

しばらくして

…山田くんの足が

止まった。

涼「…はい。ここが俺の家」

慧「わぁ…」

目の前には

小さくて、でも綺麗な

二階建てのお家。

涼「遠慮せず入って。
俺、一人暮らしだから」

慧「…ごめんね…。
えっと…お邪魔します…」

誰かの家に入るの

初めて…。

玄関を抜けて

一歩踏み入れれば

ほのかな甘い香りがした。

涼「ごめん。アロマの香りなんだけど…嫌い？」

慧「ううん…好き…」

涼「っ…！」

突然、頬を赤く染めた山田くん。

慧「山田くん？どうしたの？」

涼「…ううん、なんでもないよ」

…？

変な山田くん…。

涼「伊野尾さん。今から飲み物入れるけど…紅茶かコーヒー、どっちが良い？」

慧「え…んっと…じゃあ、紅茶で」

涼「りょーかい」

手慣れた手つきで山田くんは紅茶を入れる。

涼「どうぞ」

慧「ありがとう。…んん…良い匂い…」

凄く良い香り…

慧「これ…ジャスミンティー…？」

涼「正解。流石だね、伊野尾さん」

慧「ふふっ。紅茶は毎日のように飲んでたから」

…そう。

飲んで"た"。

…少しして

涼「…で。本題に入るけど…
どうして、匿ってほしいの？」

慧「……」

さっきの話に、戻った。

私は山田くんに

全て、話した。