ポートマフィアの溺愛少女は【何】も知らない【文豪ストレイドッグス】

第七話 死は禁句 ページ9

中也「ククッ……本当に可愛いなァ……。
A様、愛してる。」

中也はそう言って、私の唇に軽くキスをしました。
愛してる、ですか？

愛……好きだということでしょうか？

中也は私を好いてくれてるのでしょうか？


なら……

私は中也の首に腕を回して顔を近づけます。


『私もちゅーやをあいしてますよ？』


中也「……ッ！」


中也は顔を赤くして、私から顔を背けます。

なんでぇ？

さっき迄その目を鋭く光らせているようだったのに、急に優しく目を細めるなんて


『ちゅーや？』


中也「ッ！糞っ……こっち見ねぇでください、A様。今こっち見られると俺ァ死んじまいます。」


『え！？ちゅーや死んじゃうのですか！？
そ、そんなのヤです！ヤです〜〜！！』


私は涙を流して大泣きしました。

死ぬ、という単語は禁句に近いのです。
私は、死ぬ、という単語に弱いのです。
私は、大切なものが失われるのが怖いのです。


中也「ちょっ、A様！
俺は、貴方がいる限り死にませんっ

俺は、貴方と共にこの命を散らす覚悟です！」


『ほ、ほんとう？』


中也「はい、だからもう泣かねぇでk「A！！！！」


私が泣き無直前。
扉が有り得ない勢いで開き、私と中也はバッとそっちを見ました。


そこに居たのは、私の大好きな大好きな！








『紅葉！』


中也「姐さん……」

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