ポートマフィアの溺愛少女は【何】も知らない【文豪ストレイドッグス】

エピローグ ページ2

ポートマフィアの奥の奥の部屋


厳重な鍵が掛けられて、侵入は疎か、鍵を開けることすら出来ない。


1人の少女だけのために、部屋には10人近くの護衛と監視カメラ


そこまでして守る少女はポートマフィアの溺愛少女だ。


ポートマフィアの構成員たちは口を揃えてこう言うのだ。


【奥深くで閉じ込められている少女はポートマフィアのお偉い様方を狂わす【溺愛少女】だと】




「•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪」



部屋の中から美しい歌声が聞こえる。



それはとても見事な程に美しく、品があり、
誰しもを魅了する歌声だった。





ｶﾞﾁｬ

ｷｨｨｨ



重い扉が開かれる。


それに、気づいた溺愛少女が歌うのを止める。


現れた人影を見るなり、彼女は満面の笑みになる。








「─────」


「ただいまAちゃん。」


「寂しくはなかったですか？A様」


「菓子を持ってきたぞ、一緒に食べぬか？」


「異常はなさそうで安心しました。」


「おや、お人形遊びですか」









首領、幹部、黒蜥蜴


全てを狂わせた少女が渡る


まるで、非日常的な日常だった。

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