ep：15 ページ15
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お母さんの迎えで、家に帰った。
いつの間にか両親は学校から転科の話をされてたようで、お母さんは「せっかくヒーロー科に入れたんだから、意識失ってる場合じゃない」って。
失敗作は意識不明になっても心配されないのか。
そんなことを思いながら、気の休まらない1日を過ごした。
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「朝のHRが始まる前に席につけー！！」
私も適当に空いてる席に座ってHRが始まるのを待っていたら、近くの席の男の子が話しかけてきた。
「お前大丈夫か？あ、俺上鳴！」
「大丈夫だよ」
「みんな心配してたんだぜ！」
「心配？私を？なんで…」
「なんでって、意識不明とか心配するに決まってんだろ！」
「でも私、心配されるほどみんなとまだ親しくなれてないし…」
「ネガティブだなお前！」
笑顔で痛いところを突いてくる上鳴くんに、返す言葉も見当たらない。
「まー確かにAのことはよく知んねえし、先生が言ってたお前の “貴重な個性” もまだわかんないけど、クラスメイトだろ！」
「…そうだね、ありがとう」
おう！と言って笑顔を浮かべる彼につられて私まで笑顔になる。
すると、教室の扉が静かに開いた。
「おはよう」
「「相澤先生復帰早えええ！！！」」
「先生！無事だったのですね！」
「無事言うんかなあアレ…」
ヨロヨロと教卓に移動するミイラはかなり危なっかしくて、見てて心配になる。
それでも先生は、俺の安否はどうでも良い、まだ戦いは終わってねぇ、なんて言い出す。
「(まだ敵が…！？)」
「雄英体育祭が迫ってる！」
「「クソ学校っぽいの来たあああ！！」」
先生の言葉にクラス中が湧き上がる。
雄英の体育祭、誰しもが一度は見たことがある、国民的ビッグイベント。
「待って！敵に侵入されたばっかなのに大丈夫なんですか！？」
「雄英の体育祭は最大のチャンス。敵ごときで中止していい催しじゃねえ」
確かに、この体育祭は全国のトップヒーローがスカウト目的で観に来る。
やっぱり有名で実力もある事務所に入りたいところだ。
「時間は有限。プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ。
年に一回…計三回だけのチャンス。
ヒーローを志すなら絶対に外せないイベントだ！」
教室中の空気が引き締まっていくのを感じた。
みんな、体育祭にかける思いは同じ。
みんなこの体育祭でよりヒーローに近づくために、残りの2週間を有意義に過ごすわけだけど。
正直私は、不安しかないです
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くるくる天パ(プロフ) - 続き気になります！！いつでも待ってます！ (2021年8月22日 16時) (
レス) id: a9d2b1df51 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - 続き気になるやつやー！続きお願いしまっす！！あと優しい相澤先生がヤバイ、、！ (2021年6月9日 17時) (レス) id: c9040eec38 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - とても面白かったです！続きを早く読みたいです。楽しみに待ってます！ (2020年9月6日 22時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
ペンキ屋(プロフ) - 面白い！相澤先生の優しさが伝わってきます。続きがきになる…更新楽しみにしてます〜。 (2019年6月7日 1時) (レス) id: 6685446620 (このIDを非表示/違反報告)
三条つかさ(プロフ) - すっごく面白いです！文才があるのですごく読みやすいです！更新がんばってください！！気長に待ってます！ (2018年5月29日 9時) (レス) id: 7ed1c475b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：谷瀬 | 作成日時：2018年4月2日 10時
