ep：2 ページ2
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「おはよう」
次の朝。イレイザーは本当に私の家まで迎えに来た……けど
「私のクラスの担任、イレイザーヘッドでしたっけ」
「俺はヒーロー科の担当だ。お前の担任は今日は一日出張に出ているらしい。代わりに俺が来る羽目になったっつーわけだ」
そう言うと、イレイザーは心底めんどくさそうな表情をして大きくため息をついた。
「大変ですね」
「他人事みたいに言うんじゃない。不登校児の相手なんかめんどくせえに決まってるだろ」
「じゃあ行かなくてもいいですか？」
「黙ってろ」
コツン、と軽く頭を小突かれる。
そして「それから、イレイザーヘッドじゃなくて相澤先生と呼びなさい」と付け加えると、くるっと回れ右をしてそのまま歩き出した。
私は慌ててカバンを持って、相澤先生の後ろをついて行った。
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大きなソファと丸椅子が、横長のテーブルを挟んで向かい合わせに並べられていた。
どうやらここは仮眠室らしい。
私と先生はそこに向かい合わせに座る。
登校時間としては少し早いらしく、校舎にはまだほとんど生徒がいなくて、部屋の外はやたら静かである。
「遅くなったが、俺はヒーロー科1年A組の担任をしている相澤消太だ」
「雄英来たの、入試ぶりだ」
「おい聞いてるのか」
「聞いてますよ。先生その見た目でヒーロー科の担当だなんて、すごいですね」
「話のテンポが合わないな。できれば早く終わらせたいんだ。今からいろいろ聞くが、すんなり答えてくれるとありがたい」
そう言うと先生は、じっと私の目を見てきた。これは多分、“話せ” ということだろう。私が2日も学校を無断欠席した理由を。
言うか、迷った。
言ったところで、私の気持ちはわかってもらえずに「そんなことで」と笑われるかもしれない。
だけど相澤先生の視線は、私のことなんてお見通し、とでも言うようで。
まだ会って間もないのに、全部知られているようで。
ちょっとだけ話してみる気に…なっちゃったんだ。
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くるくる天パ(プロフ) - 続き気になります！！いつでも待ってます！ (2021年8月22日 16時) (
レス) id: a9d2b1df51 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - 続き気になるやつやー！続きお願いしまっす！！あと優しい相澤先生がヤバイ、、！ (2021年6月9日 17時) (レス) id: c9040eec38 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - とても面白かったです！続きを早く読みたいです。楽しみに待ってます！ (2020年9月6日 22時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
ペンキ屋(プロフ) - 面白い！相澤先生の優しさが伝わってきます。続きがきになる…更新楽しみにしてます〜。 (2019年6月7日 1時) (レス) id: 6685446620 (このIDを非表示/違反報告)
三条つかさ(プロフ) - すっごく面白いです！文才があるのですごく読みやすいです！更新がんばってください！！気長に待ってます！ (2018年5月29日 9時) (レス) id: 7ed1c475b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：谷瀬 | 作成日時：2018年4月2日 10時
