One Way Love (ページ12)

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他のメンバーがセットを終える頃
登坂さんがきた

メンバーに冗談半分に怒られてて

苦笑いを浮かべてた

何かあったのかな？？

メイクルームに一緒に行った

ずっと無言だった

『、、はぁ、、』

ため息付いてイスに座った
寝不足、、？

「よろしくお願いします」

『、、ん、、』

今日はあまりしゃべらない
なんかずっと考え事してるみたい
だった

私も淡々と仕事をこなした

『、、、どうした？なんかあったの？』

ヘアセットしてる手が思わず止まる

「私ですか、、？私は何も、、
登坂さんの方こそ何かありました？」

『、、え？なんで？』

「元気ないような気がして」

『そう？そう見える？』

「違ったらすみません、、」

『謝らくていいよ、別に何もないから
大丈夫！』

笑った顔がどこか寂しそうだった

なんとか無事にヘアメイクが終わった

『お鈴ちゃんの方こそ元気だしてね！』

もしかして、寂しさとか結婚への不安が顔に出てた？

鏡で自分の顔見てると

登坂さんと目があった

『、、、何？俺の顔ずっと見てない？』

「、、見てません、、」

『鏡じゃなくて直接見たらこんな近くに
いるのに』

私の手首を引っ張る

「、、え、、」

『臣さん遅いっすよ！お鈴ちゃんも
臣さんに時間取りすぎ！！！』

岩田さんがやってきた

私は急いで登坂さんの手を振り解いた

『邪魔すんな！今良いところだったんだから』

私の事を横目で見ながら出て行った

私の手首には握られた感触が残っていた