愛 の う ず ２

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再び寝息を立て始めた
隆二さんの顔に触れてみる



綺麗な顔に少しだけ触れた
暖かい

佑樹の姿が浮かんでは
消えた………


ふいに涙が出てきた



こんな汚れた私の事
それでも好きだって………


アラームが鳴り響く
仕事の準備しなきゃ


「隆二さん起きて？」


寝癖だらけでにやにやしてる隆二さん


『ごめん知らないうちに寝てた………』


ガバッと起きて
ボーッとしてる


「仕事の準備しなきゃ」

腕を掴まれると
膝の上に乗せられた


『今日仕事？行かなくて良いよ
俺と一緒にいよ？』


後ろから熱が伝わってくる


「でも行かなきゃ」


『俺より仕事が大事？』

「え？」

隆二さんってこんな事言うの？

隆二さんの事大事だよ………



『ハハハハハごめん
困った顔みたくてさ
え、てかさ、女々しくて
俺の事嫌いになった？』


「………」


『まじ？なんか言ってよ』


「隆二さんの事………」


『なに？』


「嫌いに………時間ないから
急がなきゃ」


『この腕離してやんねー！！』


覗き込まれると

耳のそばで囁く

「隆二さんの事大好きで大事だよ」

みるみる赤くなる耳に
少しだけ笑った


『………離れたくねーな………』


隆二さんの腕を抱き締めると
コクりと頷いた


『よし、俺送ってやるから
俺も準備する』


車の中でも繋がれた右手

このままどっか行きたいな………


「隆二さんありがとう！
本当に気を付けて帰ってね」


『おう！大丈夫！仕事頑張ってまた
ラインするから』


ほっぺにキスされた

「じゃあ行ってきます」


『行ってらっしゃい』

恥ずかしくて
隆二さんをまともにみれずに
車から降りた

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