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＊＊ 8 ページ8
――――――少し前
「「ただいま〜」」
シゲと望が揃って帰宅した。
事情を知った懇意にしているお隣の大富豪ジャニーさんの
裏庭からこっそり家へ入ってきたため、
マスコミにも気づかれることなく、無事に帰ってこれた。
リビングに行くと、渋い表情をした濱ちゃんと、
うなだれている流星がソファに座っていて、
神ちゃんは夕食づくりに精を出していた。
「お帰り。ご飯もうちょっとでできるわ。」
神ちゃんが声をかける。
「おん。あ、淳太は？ってか照史は大丈夫なん？」
シゲが出迎えてくれるはずの淳太がいないことに気づき、
何やら事件に巻き込まれているらしい照史がいないことに疑問を覚えて聞いた。
「照史は淳太を巻き込んでおこもり中や」
流星がうなだれたまま、答える。
「「はぁ？？？」」
シゲと望が声をそろえて言った。
「たぶんあの時のこと思い出してパニックになったんやろうなぁ」
濱ちゃんがぽつりと呟く。
その呟きに皆がハッと息を飲む。
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作者名：冬夜 | 作成日時：2019年6月15日 20時
