秘めたるは高嶺の花 【JW】 〜紫の事件簿〜

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お金がない・・・・。

どこかで借りるしか・・・でも、残り955万大金やしな。
とりあえず相談しよ。



「淳太、みんなも話があるねんけど・・・。」



夕飯の後、みんなが集まるリビングで俺は話を切り出した。
親友に騙されて連帯保証人になったこと。
会社とバイトを掛け持ちして返済していたこと。
倒れた際バイトがばれてクビになったこと。
返済をどうしていこうか悩んでいること。


全てをちゃんと話した。
皆は茶化すでもなく真剣に話を聞いてくれていた。
そして・・。


「俺いくらかやったら出せるで。」
流星が言う。

「俺も。もうすぐ印税入ってくるし。大丈夫。」
照史も手を挙げていってくれた。

「俺らはお金は無理やけど・・他のことで協力します！！」
シゲと智洋と望が言う。


そして――――。




「お金なら心配せんでもええで？昨日5000万の利益出したから。」
「今の貯金口座も限度額いっぱいになってたし、新しい口座作んの面倒くさかったから、そっくり渡すわ。」



は？？5000万？？
お兄様何を言ってるんですか？？？？？？？？

「いやいやいや、貸してほしいだけで、そんな金額借りても返せる目途が立たんわ！！俺無職やで！！」


他の家族も口があんぐり開いとる。

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