【轟焦凍】結婚したいけどエンデヴァーさんが認めてくれません (ページ3)

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けどまだ浮かれるのは早いページ3

というわけで、その次の日のぐらいに、お互いの親に報告したんだよなぁ...

私の親と、焦凍のお母さんは快く了承してくれた。だが、問題は焦凍のお父さんだ。

いつもとは違う、キレイめのワンピースを来た私は、畳に正座していた。目の前には焦凍のお父さん.......エンデヴァーが。隣にいた焦凍は言った。

｢.......だから、俺はAと結婚したいと思っている｣

｢駄目だ｣

｢どうしてだ｣

ああ、やっぱり思った通りだった。しくしくと心の中で泣き始める私の心。そして隣では焦凍がめちゃくちゃイラついている。青筋がすごい。

そんなことを考えていると、突然、エンデヴァー.......さんに言われた。

｢お前の個性は｣

｢え、あ、墨です。手から墨が出ま.......｣

｢そうか結婚は駄目だ｣

まだ最後まで言ってねぇよ！そしてイラつく。焦凍がクソ親父と言っていた気持ちがわかる気がする。

ふつふつと怒りがこみ上げる私達をよそに、エンデヴァーが言った。

｢焦凍。お前という奴は！今まで許嫁も全て断り、挙句の果てにはこんなゴミのような個性の女と.......｣

｢.......おい黙れクソ親父｣

ゴミのような個性の女、私のことをそう言ったな。
とことんイラつくやつだなぁ.......

そして隣ではもはや親子喧嘩が起きそうだった。
ああ、隣でなんか氷がピキピキとなる音となんか燃える音が聞こえるのは気のせいか。

いや、気のせいじゃなかった。もう私絶望。

.......なんてことがあったな、うん。
私はソファーに座りながら思い出す。数ヶ月経っても結婚の許可がおりない私達は、毎日策を考えていた。

｢ったくあのクソ親父は腹が立つな｣

どうやら隣で同じことを考えていたらしい焦凍は、もはや青筋が見えていた。.......どんだけだよ。という私のツッコミは心の中で言ったので届いていない。

｢どうすればいいのかね私達は｣

｢もういっそのことあいつを燃やすか氷漬けにするか？｣

｢.......怖いよ｣

父親の事になるともうそういうことを平気で言うね、うん。真顔で言っちゃうんだね。
すると焦凍は組んでいた腕を私に絡めた。

｢じゃあもうあいつのことなんか無視して式、挙げるか？｣

｢そんなことしたら式の途中で『焦凍オォォォォォ！！』って言って怒るよ。そして式場が炎の海になるよ｣

｢それもそうか｣

あーどうしたらいいんだ、と言わんばかりに肩を落とす。
ソファーの感触と、焦凍の腕の感触を感じながら、私は気づくと寝ていた。