【実況者】私達のうるさい日常では色んなことが起こるのです。part2【湯豆腐】

本気 ページ19

貴「えーと……、『出演者に伝えたいことを一言』」


カメラに向けながら読み上げると、観客からは拍手と期待の声。

だが一方、私含めステージの６人は苦笑い。

今更伝えたいことなんてないです。


茸「おぉーこれはチーム湯豆腐の四人とふぁんきぃさんに、ってことですね！ 僕にも言ってくれてもいいですけどね！」

貴「茸にはほんとに言うことないわ」

茸「ひっでぇ！！」


なんて冗談を交わしつつ、私の小さい頭は高速で回転していた。

ゆげぽに、とわぽんに、うっしーに、フルコンに、ふぁんくんに。何を言えばええんやろか。

ほんとに考えていることを言うべき？それともボケるべき？ずっと言えなかったことを言うべき？

んーもうわかんないゾこれ。


貴「……ええっと、」


短い髪を手で梳いて、頭を軽くかいた。

観客席とステージが私の次の言葉を待って静まる。

こんな状況じゃボケられないよなぁ。


貴「じゃあ、いいですか」

茸「お？ 暁歌さんのペースでどうぞ」


少し間を置いて、息を吸う。

こんな所で言いたくない、けどなぁ。


貴「……あんね、ここで言うのもなんだけど、」

ｔ「……」




貴「私、湯豆腐とふぁんくんと絡むのそろそろやめようかと思うとる」




できるだけ明るい声で、彼らに向けてそう言った。


観客席から上がるどよめきと悲鳴。ステージの５人の微妙な表情。茸とスタッフの焦る顔。

全部見てとれたけど、全部無視した。



貴「んーと、ここで言ったんはやっぱ観客の人にも伝えられるし、これが最後のこの６人の場かもしれやんしな」

フ「ちょ、ちょっと待ってや暁歌！ ちゃんと説明せぇよ！」

貴「とわぽんと話してて、私すんごく迷惑かけとったし、５人の活動にも悪影響やろ。だから」

ｔ「あの時、私達と一緒にいるんが、楽しいからって言うとったやないですか」


ステージには困惑に塗れているような気がしたけど、とわぽんからは怒りに近いものを感じた。


ｔ「嘘やったんですか」

貴「楽しいんは、楽しいんやけどな」

ふ「待てよ暁歌！ ワシは認めへんぞ！」

貴「……うん、そう言うと思っとった」

牛「……本気なの？」

湯「嘘、やんな？」



久々にこんな彼らを見たと思う。

多分今、一番困ってるのは茸。

二回目→←罰ゲームを受けるのは

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
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西 - この方角に福があるはずです

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