唐突の ページ2
翌日、火曜日。
またいつも通りの時間にいつも通りの電車で通勤。
だけど、今日は少しだけいつも通りじゃなかった。
相「あれ、A先生。偶然やないですか」
貴「相沢先生！」
乗り換えのホームで、相沢先生に会ったこと。
そういえば同じ路線だって話してたな…。でも、いつも私より遅く来るはず…。
相「今日は少し早起きしたんでね。先生と同じタイミングでしたか」
私の心を見透かしたかのようにそう言った相沢先生。
そして私達は、同じ電車に乗り一緒に学校まで行った。
＊
昼休み。
今日は午前の授業が一つしかなかったので体力が有り余ってる。
ということで、校舎内を歩き回って生徒の様子を見ることにした。
窓の外で生徒が遊んでいるのを眺めて歩いていると、ドン、という正面からの衝撃。それと同時に「痛っ」という小さな声が聞こえた。
びっくりして前を見ると、そこには転んで尻餅をついた二年生の男子が。どうやら、私が前を向いていなかった所為で角を曲がった時にぶつかってしまったようだ。
貴「あ、ご、ごめんねっ！立てる？」
「え、あ、は、はい！」
申し訳なさで声をかけると、その子は私の姿を確認したあと、焦ったように立ち上がった。
二年生とはあまり関わりなかったから、この男子のことはあまり知らない。けど、顔だけは見たことがあった。
貴「そっか。良かった。怪我とかしてない？ごめんね、私が前見てなかった所為で」
「い、いえ…。大丈夫です」
その言葉に安心して、「そっか」と返す。
これで怪我でもしてたら申し訳なさすぎる。
貴「ん、じゃあちゃんと教室戻りなね」
そう言って去ろうとすると、
「あっ、あの、待ってください…」
その男子に呼び止められた。
ん？と思い、振り向くと、次にその男子から発せられた一言。
「あの…、おれ、A先生のこと、好きですっ！」
………ん？？
「二年四組の宇佐美 歩って言います…。あのっ、へ、返事とかはっ」
一瞬詰まって、恥ずかしそうに顔を下に向ける。
「ぁ…、後で、いいんで」
緊張からか、声が上ずっていて呼吸が荒い。
貴「え、ちょ、」
「あ、あの、では、おれはこれで！」
引き止めようとしたが、そんな言葉も虚しく、彼は私の横を通り過ぎて行った。
一人残され、私はただ呆然と彼が通って行った廊下を眺める。
貴「…告白……？」
そう呟いたのと同時に、授業が始まるチャイムが鳴り響いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ゆうさ.(プロフ) - サカモトさんさん» ありがとうございます。最高だとか素晴らしいとか、私にはもったいないお言葉です……とても嬉しいです。読んでいただき、ありがとうございました！ (2016年5月9日 5時) (
レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
サカモトさん(プロフ) - おもしろかったです！この満足感…本当に最高でした！大阪弁ほんと最高でした！素晴らしい作品、本当にありがとうございました！ (2016年5月8日 23時) (レス) id: acea11730d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうさ.(プロフ) - あさりさん» わぁありがとうございます！ 私も結構楽しく書いてたので寂しい感じです。湯豆腐って、正直多くないですよねぇ。自給自足辛い。兎に角ここまで読んでいただきありがとうございました！ (2015年8月31日 21時) (レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
あさり - お疲れ様でした 何だな悲しいですw湯豆腐さんの小説は少なかったので嬉しかったです！ (2015年8月31日 20時) (レス) id: 027cd46eee (このIDを非表示/違反報告)
ゆうさ.(プロフ) - AENさん» ありがとうございます！楽しめたなら良かったです……！受験頑張ります！ここまで読んでいただきありがとうございました！ (2015年8月25日 17時) (レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうさ. | 作成日時：2015年5月29日 22時
