友達から ページ4
そして、次の日。
私は昨日のことで頭がいっぱいだった。
隣に相沢先生がいるのにも気付かなかった。
満員電車の中で、さりげなく痴漢されているのにも気付かなかった。
相沢先生が止めてくれたが、実際それにも気付かなかった。
超最低ネキ。
貴「す、すいません相沢先生。ありがとうございました」
相「いえいえ、同僚やし、当然ですよ」
今日も電車で相沢先生に会ったが、最近は早くしているのだろうか?
兎に角私はあの子に言いに行かねば…。放課後言えばいいかな。2-4の宇佐美歩くん、だっけ。
どう言うべきか、と考えてると、相沢先生が話しかけてきた。
相「あ、そうや、A先生。今日の放課後お時間よろしいでしょうか」
貴「今日の放課後、ですか?え、うーん…」
そう言って私は相沢先生の言葉にまた考える。
放課後は宇佐美くんに伝えようと思っとったけど…、どうしようかな。
相「もしかして、用事ありました?やったら帰り一緒に帰りません?そこで話したいことあるので」
貴「あ、それなら!大丈夫ですよ」
相「良かった。ではお願いしますわ」
話したいことって何やろう?と思いつつも、世間話をして学校に着いた。
相沢先生と話してると時間が過ぎるのが早いなぁ。でも何か話してると違和感を覚えるのはなんでだろう?
*
貴「あー遂に放課後になってしまった…」
そして、特に考えもないまま宇佐美くんに伝える放課後になってしまった。
すでに屋上前の階段に呼び出してるからもう来てるはず、だけど…。
貴「…あ、う、宇佐美くん」
階段を上がっていくと、やはり彼の姿が。
私が声をかけると一瞬素顔を見せてから恥ずかしそうに俯いた。
貴「えーと、その、返事、させてもらおうと思うて」
「は、はい…」
あんまり溜めても言いづらいし、と思って早速本題に入った。
貴「宇佐美くんの気持ちはちゃんと汲み取ったし、嬉しいんやけどね、」
「……」
貴「私、まだ宇佐美くんのこと全然わかんないから、さ。私が宇佐美くんをもっと知るところから始めない?」
「…?」
貴「いわゆる友達から、ってやつだよ!これから仲良くしよ?」
「…え、あ、っはい…」
断られる、と思っていたのか、私の言葉に顔を明るくさせる。
それに私も笑顔になり、そして彼には「気を付けて帰りなよ」と声を掛けて別れた。
取り敢えず、一件落着…?
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ゆうさ.(プロフ) - サカモトさんさん» ありがとうございます。最高だとか素晴らしいとか、私にはもったいないお言葉です……とても嬉しいです。読んでいただき、ありがとうございました! (2016年5月9日 5時) (レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
サカモトさん(プロフ) - おもしろかったです!この満足感…本当に最高でした!大阪弁ほんと最高でした!素晴らしい作品、本当にありがとうございました! (2016年5月8日 23時) (レス) id: acea11730d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうさ.(プロフ) - あさりさん» わぁありがとうございます! 私も結構楽しく書いてたので寂しい感じです。湯豆腐って、正直多くないですよねぇ。自給自足辛い。兎に角ここまで読んでいただきありがとうございました! (2015年8月31日 21時) (レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
あさり - お疲れ様でした 何だな悲しいですw湯豆腐さんの小説は少なかったので嬉しかったです! (2015年8月31日 20時) (レス) id: 027cd46eee (このIDを非表示/違反報告)
ゆうさ.(プロフ) - AENさん» ありがとうございます!楽しめたなら良かったです……!受験頑張ります!ここまで読んでいただきありがとうございました! (2015年8月25日 17時) (レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうさ. | 作成日時:2015年5月29日 22時